前回記事の続き
-----------------以下要望書内容-----------------
(件名)
旧広島市民球場の解体の再考等を求めることについて
(趣旨)
広島市が推し進めてきた旧広島市民球場跡地の利用計画(以下「跡地利用計画」という。)により、「広島の戦後復興のシンボル」である旧広島市民球場は、十分論議されることなく、その正面及び一塁側が解体され、さらにその他の部分も解体されようとしています。
解体すれば、戦後半世紀以上にもわたり、市民でつくり上げ、はぐくみ、守り通してきた「広島の戦後復興のシンボル」は、二度と元には戻りません。
そのごく一部は保存されるようですが、市民とともに歴史を刻んできた市民球場のあるべき姿での保存や有効活用のためには、市民を巻き込んだ形で、どの場所を保存するかを議論する必要があります。
また、市の跡地計画は、「折り鶴展示機能」や「広場」、「劇場」を中心とした公園を建設しようとする計画でしたが、これらは、一部の財界や外部有識者の意見に従ったものであり、市民の声を十分に聴き、反映したものではなく、いくつかの施設計画は新市長により白紙に戻されました。
しかし解体が決定したまま計画が白紙に戻されたのであれば、跡地への新規建設を想定した跡地利用計画が立案されることは変わらず、広島市前跡地利用計画同様、莫大な税金がかかると予想されます。
昨今の厳しい経済情勢を踏まえますと、このままでは市民に多大な負担が掛かるだけでなく、市中心部の空洞化が叫ばれる中で、広島の発展にもつながらないことが危ぐされる跡地利用計画ではなく、解体の予算執行を保留していただき、解体の是非・再活用の可能性を含めた再考を行い、多くの市民の意見が反映された、真に広島市の活性化につながる計画となるよう、再構築を図るべきであると考えます。
私たちALL FOR HIROSHIMA(オール・フォー・ヒロシマ)は、元来、この一帯が「広島の戦後復興のシンボル」である旧広島市民球場を中心としたスポーツ・文化を発信する拠点として機能してきたことを踏まえ、その一部を改修し、再活用することを前提に、跡地には、スポーツ施設「多目的サッカースタジアム及び平和・文化施設、市民の憩いの場」を整備することを提案してきました。
これは、民間資本や活力を利用して市民の負担を軽減した上で、これまで旧広島市民球場が長きにわたり積み上げてきたスポーツと文化の発信拠点を継承し、かつ広島の街の活性化を図るものです。
さらに、私たちの案は、広島市が想定する菓子博等の定期的な大型イベント、朝市、季節の花畑、屋台村などとの「共存」が可能であり、スポーツを中心に世界へ平和を訴え、都市のにぎわい・魅力も創出できると考えています。
私たちの要望、提案に対しては、多くの市民の方の御賛同を頂いていますが、旧広島市民球場の活用に当たっては、そうした「市民の声」を十分反映させることが大切です。
以上の理由により、下記の事項について、要望いたします。
記
1 限られた一部の人たちで決定した、市民に多大な負担を課す、「解体を前提とした」広島市の「跡地利用計画」は再考し、「広島の戦後復興のシンボル」である旧広島市民球場の再活用も含め、市民の意見を十分反映した、広島市の活性化につながる計画に再構築すること。
2 計画が具体的に確定するまでは、旧広島市民球場の解体は行わないこと。
平成23年6月15日
広島市長
松井 一實様
ALL FOR HIROSHIMA
代表 槙坪 大介
『要望書内容』
掲載日 : 2011年6月14日
ご無沙汰しております。
ALL FOR HIROSHIMA事務局です。
急なお知らせで申し訳ありません。
「(旧)広島市民球場フォーラム」や旧市民球場の歴史と未来を守る会」等の発足、また松井新市長になり計画が実質白紙に戻るなど、旧市民球場問題を取り巻く状況が変わってはきていますが、残念ながら2月議会で第二期解体工事は決定しており、あとは新市長の予算執行を待つ状態となってしまいました。
そのことを議会初日の所信表明で宣言する可能性もあれば、宣言無しで執行する可能性もあり、いずれにしても切迫しています。
そんな中、AFHが昨年市議会に提出した請願書は継続審議となっていましたが、議員任期終了に伴い他の請願と同様に審議終了となってしまいました。
ルール上だったとはいえ、議会から納得いく答えがでないままに審議終了されたことは大変遺憾ではありますが、提出した23,295筆の署名を返還していただけることになりました。
前市長の姿勢上、署名を市長ではなく議会に届けはいたしましたが、当初は市長提出が目的でした。
このような事態となり、皆様には大変申し訳なく思っております。
しかしこのタイミングでの審議終了と署名返還を好機と捉え、皆様の思いである署名をもう一度生かすべく、明日、新市長宛に直接23,295筆の署名と要望書を提出して参ります。
また、今回は「旧市民球場の歴史と未来を守る会」さん、「(旧)広島市民球場フォーラム」、学生団体であるcangene(http://gaku.cangene.jp/cangene.html)」さんなど、旧市民球場の解体の保留と市民の声を汲んだ計画への再考を求める、私たちと思いを同じくする様々な世代の方々と合同の場での提出となりますこともお知らせいたします。
本来なら、AFHが提案する改修再活用多目的サッカースタジアム案を図面を添付して提出するのですが、急な展開で準備する時間が無いということもあり、改修スタジアムに関しましては要望書本文に入れ込んでおりますことをご了承いただければと思います。
ご存じと思いますが、サンフレッチェ広島の李忠成選手が勇気を持って「旧市民球場」と踏み込んでくれています。
http://ameblo.jp/lee-tadanari/entry-10918460772.html
私たちも今一度、この機会に全力で取り組む所存です。
皆様もどうか熱く応援していただければ幸いです。
最後になりましたが、署名にご協力いただいた全ての皆様に改めまして御礼申し上げます。
ALL FOR HIROSHIMA事務局
記
●6月15日14時
●広島市市役所秘書課
(※市長はご不在なので、秘書の方にお渡しします)
●参加団体
旧広島市民球場の歴史と未来を守る会
(旧)広島市民球場フォーラム
広島市民球場跡地利用市民研究会
ALL FOR HIROSHIMA
未来創造プロジェクト(学生団体cangene他)
要望書内容は次回記事へ
『AFH請願終了と市長宛への署名・要望書再提出のお知らせ』
掲載日 : 2011年6月14日
あけましておめでとうございます。
旧年中はALL FOR HIROSHIMAの活動にご理解・ご協力いただきありがとうございました。
皆様もご存知のとおり、広島市は昨年12月20日より旧市民球場の第一期解体工事を開始いたしました。球場は巨大な白い壁で覆われ、その中ではみんなの愛した内野スタンドが無残にもレッカーで破壊されております。
我々All For Hiroshimaのメンバーも旧市民球場フォーラムのメンバーと協力し最後まであらゆる手段でこの解体を止めるために努力してきましたが、力及ばずこのような事態になってしまったこと、忸怩たる思いでいっぱいです。
せめて市長選まで引き伸ばし、市民の信を問う形まで持って行きたかったのですが残念でなりません。
そして、年が明け1月4日に、秋葉市長は次期市長選への不出馬を表明しました。
これも我々としては大変残念な思いで見ています。最後まで秋葉市長は市民と真剣に対話しようとはされませんでした。多選で影響力の増した三期目は庁舎内でも周りはイエスマンで固め、平和外交に専心し、足元の市民の生活は二の次ではないかと疑うほど本当の意味の市政をしてきませんでした。
この四年の総括は市長選でこそ行われるべきと考えていましたが、そこから逃げ出したと思われても仕方ないと思います。
こうして旧市民球場跡地計画のメインキャストである二人、秋葉市長と大田商工会議所会頭のお二人が舞台から去ることになり、この計画が失敗に終わったときの責任追及はますます曖昧なものになってしまいそうです。
今後は春に行われる市長選挙で、どの候補がどのような政策を掲げ、その中で都心の再活性化と広島のアイデンティティをどう語るかが焦点になると思います。
不確定要素の多すぎる五輪計画の是非が焦点になりがちですが、もっと大きな広島の本質的な将来をここで改めて市民みんなで考える機会だと思います。
All For Hiroshimaとしましては、もちろん現在市に提出している旧球場跡地計画の抜本的見直しの請願を市議会が継続審議にしている状況を踏まえ、今後の市長選と市議会議員選挙を見守りたいと思いますが、一方でメンバー一人ひとりがそれぞれ自由度を持ちながら今後の活動を考えていきたいと思っています。
広島の都心にスポーツの場を残したい、本当のサッカー場がほしい、スポーツで広島を元気にしたいと考えたメンバーが集い始まった活動ですが、これからは新しいフェイズに入ります。
本当の意味での広島の活性化にむけてメンバー個々の判断のもとにこの大きな山場でそれぞれの立場で行動していくことになると思います。
しかし、メンバーはみな心に「All For Hiroshima」のスピリットを持ち続け、この山場の後の成果をもとに次のフェイズでの「あり方」を皆様にお話することになると思います。
とりあえず、新しい年が始まりました。風向きも確実に変わるでしょう。
変革の春を目指し、今年もAll For Hiroshima、もとい広島を元気にしようと活動するメンバーへのご支援ご鞭撻、よろしくお願いいたします。
『ご挨拶』
掲載日 : 2011年1月6日
AFHまたろです。
平素はALL FOR HIROSHIMAの活動にご理解・ご協力いただきありがとうございます。
6月22日の広島市議会本会議にて修正可決された、旧広島市民球場廃止条例案が、9月1日に施行され球場は「市民球場」ではなくなりました。しかし、市議会で修正可決された後も保存活用を望む市民の声さらに大きくなってきております。
ALL FOR HIROSHIMAは、皆様から多大なるご支援を頂きながら市議会に署名を提出した後も様々な形で周知活動を展開して参りました。さらに同様な周知活動を行っているいくつかの団体とも連携を重ね、特に(旧)広島市民球場フォーラムでは、本来あるべきプロセスでの市民の市民による市民のための跡地計画案の作成に向け話し合いを重ねて来ました。
その中で再認識したことは、「おかしいものはおかしい」ということです。フォーラムのメンバーと共に市当局に提出した質問書の回答も論理が通らないものが多く、さらに答えにくい質問は回答をはぐらかす、真摯な回答ができない、ということがおかしいのです。
もうひとつおかしいことに、23,295筆の署名と共に提出しました請願書「旧広島市民球場跡地の利用計画の抜本的な見直し等を求めることについて」が未だに継続審議となっていることがあります。廃止条例案が修正可決にも関わらず、継続審議となっていることに関しまして、市当局からも市議会からも明確な説明はいまだありません。
そのような状況の中でALL FOR HIROSHIMAの動きも団体としての動きから個人として、それぞれのスタンスでの活動にシフトしつつあるという現況ではありますが、メンバーそれぞれができる範囲のなかで、今も同じ方向を見ながら活動しており、今後もそのような活動となると思われます。
ALL FOR HIROSHIMAとしての明確な活動が見えなくなってきたとご心配の皆さまもおられるかと思いますが、逆にALL FOR HIROSHIMAの精神的なコアを、それぞれの旧球場に対する動きに、バトンとして受け継がれていっていると、そのようにお考えいただければと存じます。
今後も広島の未来のために活動している諸団体へのご支援を重ねてよろしくお願い申し上げます。
『市民球場廃止条例施行を受けまして』
掲載日 : 2010年9月9日
平素はALL FOR HIROSHIMAの活動にご理解・ご協力いただきありがとうございます。
この度、ALL FOR HIROSHIMA事務所が移転することとなり、現在の住所「〒730-0051 広島県広島市中区大手町一丁目1-30 第3大手町ビル 8階」は本日付で使えなくなりましたことをお知らせいたします。
新しい住所は決まり次第お知らせいたします。
引き続き、ALL FOR HIROSHIMAをよろしくお願いいたします。
『事務所移転のお知らせ』
掲載日 : 2010年8月8日